こんにちは、秀岳荘ONOブログは今回から楽天ブログからエキサイトブログに
引っ越しを致しました。是非、今後ともよろしくお願いいたします。(*^.^*)
日程:平成24年9月12日(水)~9月14(金)
今回は今年の春に悪天候のため行きそこなった日高ソエマツ岳についてブログさせていただきます。
正直、ちょっと厳しい沢で核心部分はハラハラ、ドキドキの連続でした。
沢に関して自分の技術レベルですがイマイチ経験が少なく・・・
初心者に毛がはえた程度でなんとなく水が苦手だっせいかいつも敬遠しておりました。
しかし日高縦走の宿題を今年の春に残してしまい、何としてでもやり遂げなければならなかったため
今回の登山を計画したしだいです。
【前回途中敗退したトヨニ岳~ピリカヌプリ縦走ブログ紹介】
はっきり書かさせていただくが初心者同士で行くのはあぶなく危険だなと思いましたw( ̄Д ̄;)wワオッ!!
次々と現れる滝や釜、ドロ壁トラバースにゴルジェは驚嘆シーンの連続で一歩間違ったら
重大事故に繋がるのは確実でぜひ経験豊なリーダーと同伴で行っていただきたい沢でした。
上記の渡渉ポイントは数年前に悲しい事故があり大変な歴史を刻んでいる場所になります。
そして、ここからが本格的な難関ポイントが現れるんです。
この写真でわかるでしょうか?
左岸トラバースで一番の難所ポイント!!!
この高さ15m~20mの危険なトラバースですが微妙にルートがあり
何とかなるのですが、下を見た瞬間に凍りつく感じがして自分はダメでした。
自分がクライミングを離れた理由「高度恐怖症」が再発しましたね
また、所々ですが結露で岩が滑るんです!!!
反則と思わないでください、安全を確保するため1ケ所だけ12ミリステンレスボルトを
初めて打ってきました。30分ほどかけてコツコツとハンマ-で叩きながら施工を行い
しっかり自分なりに強度確認をして中間部分の残置ロープと結合してルートを作ったんです。
これからもたくさんの登山者が安全に通過できれば思います。
またヌビナイ右股ですが比較的高巻きが多く、そのほとんどが微妙なバランスを強いられるため
一瞬たりとも気が抜けなく、加えてザックの重さも加わるので一層ドキドキさせられます。
期待の七つ釜ですがデブリのため残念ながら崩壊していました!!!
グチャグチャになった木の大木が複雑に絡み合い大きなダム状になって雪が溶けづらく
なっており残雪が巨大な雪渓として残っていたんです。
所々に大きな亀裂やヒビ、穴があいており・・・・・
いつ崩れるかもしれない恐怖と闘いながら途中から雪渓の上に乗って渡りきったんです。
今まで何度も雪渓を歩いていますが高さがあるため非常にイヤでした( ̄▽ ̄;)!!ガーン
夕方3時に予定通り790m二股に到着しテントを張り正直疲れがドッと出ましたね
歩いている距離とかはそうでもないのですが、必要以上に「疲れた」の一言でした。
その日は焚火をして早々と一杯飲みながら「日高の深い夜」を肴にぐっすりと寝ました(*^.^*)
次の日はいよいよ今回の目的である縦走へ挑戦です。
まずはソエマツ岳を目指し楽しい沢登でグイグイと高度を上げていきます。
自分でもわかるぐらい高度を稼ぐので楽しいですよね!!!
昨日のトラバースが嘘のようでしたね
霧で周りが見えなかったのですが、ソエマツ岳に到着!!!
奥さんからのEメールで明日も天気が大丈夫だと確認し行動食をほおばりながら
いよいよ待望の縦走開始!!!
いつもの「日高のハエマツ」を漕ぎながら1キロを1時間のペースで進みます。
何度歩いても思いますが昔の人は偉いなと思いますね!!!
部分的に踏み跡が残っていて、こんなところも人が歩いているんだなと思うんです。
なにか「一人じゃない感」がしてさみしくない感覚があります。
何度か巨岩地帯を乗越ながらもなんとかピリカヌプリ最後の登りまでたどり着き
初めての夏のピリカヌプリの頂きに立った!!!
アイヌ語で「美しき山」と言われており日高の中でもなかなか来れない遠い山である。
二人の人生の大先輩である仲間と一緒にピークに立ち、ガスでは見えなかったが・・・・
次の目標であるソエマツ岳から神威岳、神威岳からペテガリを思いピークを後にした
何とも言えない満足感と次の目標に対する闘志を抑えきれない不思議な感覚に酔いながら
最高の山旅を満喫した3日間でした。
9月12日(水)4:00札幌出発~7:30林道~15:00上二股
9月13日(木)5:25テント場~8:00ソエマツ岳~13:30ピリカヌプリ~16:40テント場
9月14日(金)6:20テント場~12:00林道~18:00札幌